長野県中川村長選が22日に告示され、現職の宮下健彦氏(70)=無所属=のほかに立候補の届け出はなく、前回に続いて無投票で3選が決まった。宮下氏は共産党員。22日現在の選挙人名簿登録者数は3862人。
同党中央委員会によると、同党籍をもつ自治体の首長は全国でほかに埼玉県蕨市長の頼高英雄氏しかいない。
宮下氏は村職員や果樹農家を経て2017年に初当選。共産党員だが、村長選では3回とも無所属で立候補した。
宮下氏はこの日、出陣式を開き「少子化で人口が減り、若者や働き手が少なくなってきている中で、持続可能な村づくりを進めなくてはならない」と第一声。中山間地での農業振興に力を注ぐ考えを訴えた。
主な公約では、農業や製造業、観光業を担う働き手の安定雇用を図るため、「特定地域づくり事業協同組合」を設立することや、学校給食の食材に占める地元農産物の比率を現状の51%より高める方針を掲げた。